玄関は家の防犯対策の要になる部分です。
空き巣被害はもちろん、ストーカーの不正侵入など幅広い犯罪の抑制に効果的です。
玄関の鍵の種類をまとめました。
通常の差し込むタイプの中でも、側面がギザギザしているタイプはピッキングリスクが高いです。
片側のみギザギザと両側ギザギザで多少の防犯性能の違いはありますが、現代においては時代おくれの古い鍵です。
倉庫など簡易的な鍵であればいいですが、玄関の鍵としては防犯性能が不十分です。
2000年代以降はピッキング技術が広まり、腕の良い泥棒だと数分で開けられてしまうので注意しましょう。
差し込みタイプのシリンダー錠であれば、平らな部分に丸い窪みが複数入ったディンプルシリンダーや磁石の組み合わせを活用したマグネットシリンダーがオススメです。
ワンドアツーロックとは、ひとつのドアに2つの鍵穴のあるタイプです。
一般的には同じ鍵で開くシリンダーを2つセットにしています。
鍵は1本で済むので利便性で大きな問題はなく、ピッキングするのに2倍の時間と手間がかかります。
90年代から2000年代前半にかけて普及したタイプですが、近年はピッキング技術が発展してより短時間で開けられるようになったため、新築でも採用されるケースは減っています。
チェーンロックとは、玄関の内側からしかかけられないチェーンタイプの鍵で、ドアを少しだけ開けられる長さになっています。
外出時の防犯効果はありませんが、家にいる時に付けておくと留守と勘違いして泥棒が侵入したりストーカーなどの不正侵入を防止できます。
合鍵を渡していた昔の恋人が押しかけてくる時にも役に立ちますし、訪問営業対策にもなります。
電子キーとは、電気を活用して電子信号で開錠・施錠をできる鍵です。
当初はカードを読ませるタイプが主流でした。
カードを出す手間はありますが財布やパスケースに一緒に収納できるので鍵をなくしにくく、ポケットを鍵で傷つける心配のないメリットがあります。
最近では電子マネーや公共交通機関のICカードのように、かざすだけのタイプや、車のスマートキーのように持っているだけのタイプ、指紋認証などが登場しています。
電池切れ、停電、電波障害のリスクがあるので、鍵を持っているのに開けられなくなるリスクがあります。
シリンダー錠(差し込むタイプの鍵)と併用タイプや、ナンバーロック併用などトラブル時の開錠方法も確認しておきましょう。
鍵穴のないタイプであればピッキングされるリスクがありません。
補助ロックは既存のメインキーとは別に付ける鍵です。
番号式など鍵を持ち運ばないタイプが人気で、最新の電子キーに変えるよりも安価に設置できるメリットがあります。
防犯対策をしたいけどお金をかけたくない人にオススメです。
玄関の外側から補助ロックの付いていることを確認できるので、防犯意識の高い家であることをアピールできます。